2015年1月4日日曜日

  小村雪岱 挿絵、装幀、雪岱版画


      資生堂アートハウスにて.....


平成二十六年十二月十日(水)

"小村雪岱"は1887年に埼玉県川越市に生まれ
東京美術学校日本画科選科を卒業。
在学中より鏡花本(泉鏡花)を始め数多くの装幀を手掛ける。
小村の版画は然程知られてはいないが、今回の展覧会では
同社の資料コレクションの中から新聞小説、単行本の挿絵
原画、装幀本と共に紹介している。
仕事柄、昭和初期に制作された版画には大変興味を覚えた。
当時の彫り、摺りの職人の技術の高さにである。
この時代 版元制度に於いて商業的に難しい中、同社の
スポンサーとしての役割は小村に創作の良き環境を与えた事だろう。
展覧会を見終わってその足は隣接の”資生堂企業資料館”へと向かう。
創業140年の歴史を持つ同企業の生み出した製品、宣伝制作物の
所蔵品の一部を展示公開した空間である。
創業時から現代迄の商業デザイン(ポスター等)のその時代を
映した変遷には見入ってしまった...80年代"脱いだら ヌーダー"
のポスター、TVCMは挑発でバブル時代を垣間見る思いだ。
企業の140年は文化を育てるには充分な時間である。
ここでは同企業と日本の化粧品文化の関わりを紹介していたが、
物造りの歴史は"アート"の歴史だ。
近代日本の起きた企業文化の継承をもっと
世に知らしめて貰いたい物である。























































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